老舗に新風を吹き込んだ経営者

2012.01.07

日光金谷ホテルの客室には「金谷ホテルのトリセツ」と題された案内書が置かれている。トリセツとは、言うまでもなく取扱説明書のこと。ホテルの歴史や名物料理の解説などが記されているのだが、その中に持ち帰り自由の小冊子が収められている。『旅行へのご案内』。ホテルの歴史をさらに詳しく紹介したものである。実は、今日まで一三八年の歴史があるこのホテルが、自らの歴史を見直し、積極的に表現し始めたのは、ここ七、八年のことである。

(参考情報)
ダイワロイヤルホテルズのホテル一覧 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/biz/group/CHAIN0078.html

福島の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/KEN_070000.html

パンパシフィック横浜ベイホテル東急 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad336041/

それまでは、知る人ぞ知るという姿勢で、自ら語ることをあまりしてこなかった。それが大きく変わったのは、金谷家出身の関係者が経営に関わるようになったからだ。例えば、二〇〇三年に創業一三〇周年を迎えたことを機に、史料展示室「金谷の時間」を開設して、豊富な史料を展示している。関係者はそれまで教育者として歩んできた。独自の教育方針によって教育界で注目されている自由の森学園(埼玉県飯能市)の創立に携わり、事務局長や理事を務めていた女性である。そんな関係者が実家のホテルを見ることになったとき、全くの第三者としての視点が生かされることになる。教育者らしく若いスタッフにまで目を配り、会社はまず社員のものという考え方で新しい風を吹き込んだのである。





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